死んでしまう系の君に
しんでねこになるなんて名前をつけているけれど
本当はしんでねこになんてなれない
しんだら何にもなれない
君の世界が終わる
「我想う故に我あり」の
「我」
がなくなってしまう。
そうだな、わかりやすく言おうか。
部屋に浮いている、空気のようなものになってしまう。
そうだな、わかりやすく言おうか。
死にたいと思った時に、死んだ後のことを考えることのできる君のことが、僕が好きだ。
なぜなら君は、人のことを思える優しい人間だからだ。
死んだら「君の世界」はなくなる。
でも、「みんなの世界」は続いていく。
そこでは、君が死んだことで、みんなはみんなの世界で悲しむだろう。
しんでねこになりたい君を止める最後の歯止めが、この、「君が死んで悲しむ人たち」である君を、僕は愛する。それは、生きることが苦しくても、それでも自分より他の人のことを想える優しい人間だからだ。
生きることに意味を見いだせないかもしれない、生きることが苦痛かもしれない、はやくこの生というゲームを終わらせたいかもしれない、でも、それでも、後に残る「きみのいないせかい」の人たちのことを考えることのできる君は、とっても優しい子だ
優しい子だから人に頼れないかもしれない
優しい子だから人に話せないかもしれない
そしていつか、あまりにも生きることが苦しくて、君の優しさでは抑えきれなくなって、君は死を選ぶかもしれない。
僕はそれが悲しい。
誰にも何にも知られずに、そもそも最初から自分が存在しなかったものとして、一瞬で消えることができたらよかったのにね。
でも、残念ながらそんなものはない。
人生はいじわるだからここまで生きた君には、君が死んで悲しむ人が何人もいる。
人生って、いじわるだね。
もがき苦しんで、生きるしかないんだ。
なるべく休もう、生きてるだけでいいんだよ。
なるべく話そう、迷惑をかけてもいいんだよ。
なるべく動こう、好きな人くらいつくってもいいんだよ。
そのうち、君には生きる理由ができる。（たぶん）
僕はそうだ。
僕はある人が死を死ばなかったから今のところ僕も死を選ばずに生きている。
僕は、その人より楽になんてなったら、いけない存在なんだ。
かっこつけたいんだよ。
生きるってなんだろうね。
死なないってなんだろうね。
とっても苦しいね。
生きるコツを教えてあげるよ。
かっこつけること
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